隈研吾さんの守山市図書館です。鉄骨造ですが木造の雰囲気があふれています。平面角度を何度も振りながら分棟形式にし、それぞれに勾配屋根をあたえ、その屋根をリズミカルに重ねた外観です。公共建築の大きなボリームを、周辺の住宅や商店に合わせ分散しています。そして入口が2~3箇所有り、どこがメインの玄関かわかりにくいのですが、それも意図した平面計画だと思いました。内部は街中を流れる小川の並木に向かって天井勾配が下がって、そこに窓があります。その窓の高さは屋根の高さに合わせて、高くなったり低くなったり。木目の天井ルーバーや板張り壁と、外の並木の緑が一体となり、街中の図書館にもかかわらず、大自然を感じるインテリアです。また、こんなことも有りなんだと思う建築納まりがいくつもあり、たいへん勉強になる建物です。
守山市図書館
更新日:2022年10月4日
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