こうなん薬局

薬局のある三重県津市の香良洲町は古くから住宅が建ち並び、市中心部に比べると病院やそれに付随する薬局はほとんどない。
地域住民たちは薬局がなくてはならない場所で あり、彼らの健康を支える重要な役割を担うととも に人々が気軽に立ち寄れる場所としても機能してきた。
本計画では薬局の増築と作業療法の一貫として、併設する陶芸教室の設計であった。
そこで、①数回程度の薬局の利用者、②近くのクリニックの常連利用者、③陶芸教室の利用者
の動線が複雑になることを想定し、3方向からの利用者 をそれぞれ受け入れられる大きな受け皿となる大屋根を計画した。
この地域に多く見られる三角屋根をベースに、寄棟屋根を半分に切り出したような変形屋根とした。
大屋根は複数の利用者を受け入れながら香良洲町という町で、薬局の新たなシンボルとして機能し、地域に馴染みながらも象徴的な存在となることをめざした。

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