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四天王寺
永代供養
観音堂
聖徳太子が建立したと伝えられる、1000年以上の歴史を持つ三重県津市の曹洞宗の中本山、四天王寺。その静かな境内の森に、誰もが利用できるように新たに建築した、納骨室を内包する永代供養観音堂。境内全体の回遊性を保持しつつ、地面の一部を切り開き持ち上げて4枚の屋根とし、参道から訪れる人々を優しく迎え入れます。観音像を中央に配置し、その台座内を合同納骨室としました。そして周囲の壁には個別納骨室を設けました。
植栽で覆われた屋根は、春にはピンクの花で包まれます。その切れ目から光が差し込み、柔らかな風が通り抜け「納骨堂」という限定された場所を、散歩の途中で人々が立ち寄れるような、新たな祈りと安らぎの空間へと導き、提供します。
竣工年
2016/4
所在地
三重県津市
用途
観音堂 納骨堂
構造
鉄筋コンクリート造
延床面積
84.65m2